全豪オープン4日目が終わりました

昨日1月19日で全豪オープン4日目が終わりました。が、実は4日目が終わったのは19日ではなく、20日の明け方でした。

今朝のABC Breakfastといういつも視聴しているニュース番組で、男子シングルス2回戦のマリー選手(Andy Murry、英国)とコキナキス選手(Thanasi Kokkinakis、オーストラリア)の試合が紹介されました。コキナキス選手がオーストラリア出身であったこともありますが、第1、第2セットをコキナキス選手が連取し、その後、ウィンブルドン全米オープンで勝利したこともあるマレー選手が3セットを奪い返し逆転勝利したこと、試合時間が5時間45分という長時間に及んだこと、そしてなによりも試合が終わったのが明け方の4時で、帰宅できない人が続出したことが報道されていました(内容は少し異なりますが、リンクをはっておきます)。

www.abc.net.au

昨日も記しましたが、2日目、3日目と雨天のため、試合が予定どおりに進められなかったこともあります。ただ、この試合はマーガレット・コート・アリーナで行われたため、天候による影響は少ないと言えます。それでもなおこのような時間になったのは、報道のとおり、マッチメイクの問題でしょうか。

マーガレット・コート・アリーナでは、昼の部で女子シングルス2試合、男子シングルス1試合が組まれていました。女子の試合はいずれもフルセット、男子の試合も3-1での決着でした。夜の部はリュー選手(Claire Riu、米国)とベンチッチ選手(Belinda Bencic、スイス)の女子シングルスの試合が19時開始となっていましたが、開始が遅れたのでしょうね(正確にいつ始まったのかわかりませんが)。

それにしても、試合の開始が23時、終了が明け方の4時では、選手もそうですし、観客のみなさんも大変だったでしょう。唯一、試合が屋内のアリーナで行われたのは幸いでした。23時時点で外の気温は16度で、その後も横ばいでしたから、寒さからは少しでも逃れることができたのではないでしょうか。

というのも、一昨日の綿貫選手の試合が終わったのは0時を過ぎていましたが、途中霧雨が降るなどし、気温も16度を切っていました。その日一日寒いことを想定していたので、ダウンジャケットをはじめ、準備万端で臨みましたが、それでも大変でした。初夏のメルボルンで寒さに苦労するとは思いも寄りませんし、まして試合の終了が明け方になるとはなかなかに過酷ですね。現地で観戦してさまざまな経験を積んでいます(笑)。

最後に、ここまで観戦してきて気づいたことをいくつか記しておきます。

まずハードコートのことです。コートにはウィンブルドンの芝、全仏オープンのクレイ、全豪と全米のハードとありますが、ハードコートは選手にとって、とても負担が大きいように思えました。実際のところ、どうなのでしょうね。

2つ目は、ボールキッズ(ボールボーイ、ボールパーソン)のことです。試合で用いられるボールの配給などを担当するボールキッズは、炎天下はもちろん、先ほども記したように夜遅くまでの活動を余儀なくされます。そのことはもちろん、みなさんの大きな経験となるでしょう。内田暁さんによれば、全豪オープンでは12歳から15歳が担当するようです。日本であれば夜の活動は制限されるのではないかとふと疑問に思いました。

3つ目に、アリーナ席のことです。初日の席はまさに直射日光にさらされ続けました。場所選びは本当に重要だと思いました。そのことはチケット販売のウェブサイトに記されていますが、屋根の開閉によってもだいぶようすが異なるようにも思います。ウェブにあるさまざまな写真も参考にしながら選ぶのがよいでしょうか。ちなみに、私が観察した限りでは、ロッド・レーバー・アリーナの東側、下の段のSection3やSection26あたりは場所によっては屋根の開閉によって日陰に入っていたように思います。ただ、試合をコートサイドから見たいのであれば、西側を選ぶか(ただし審判席が邪魔になったり、ベンチの選手を正対できません)、直射日光覚悟で東側を選ぶかでしょうか。

アリーナ席でもう1つ、3日目にとった天井近くの席は、クーラーの風が当たることがありました。私の席よりも上の席ではさらに感じたのではないかと思います(実際にそのような人を見かけました)。3日目は気温が低かったのですが、クーラーが稼働していて想像以上に寒さを感じました。

4つ目に音です。観客のみなさんは試合に集中しているかと思いきや、お話に夢中になっている人も結構いました。西岡選手のとき(その前の試合?)には、私のすぐ後ろの席でずっと3人でおしゃべりしている男性がいて、だいぶ気になりました。また、アリーナでは写真撮影に夢中な女性ファンがシャッター音を響かせていました。デジタルカメラは無音に設定できるので、ぜひそうしてもらいたいと思いました(私はそうしていました)。このほか、携帯電話の音もたまに耳にしました。準備万端で臨みたいところです。なお、小さいお子さん連れの人も見かけました。ぐずっている子どもに目線が向けられることもありましたが、総じてみな寛容でした。

私なりに気づいたことを記しました。3つ目、4つ目の情報が全豪オープンを観戦される方の少しでもお役に立てたらうれしいです。