Sydney World Pride 最終日

2月17日からシドニーで始まったWorld Prideも、今日が最終日です。Sydney World Prideのウェブサイトによれば、World PrideはLGBTQIA+の世界的な祭典で、2000年にローマから始まりました。第8回目を数える今回は、初めての南半球での開催とのことです。

sydneyworldpride.com

最終日の今日は、午前中にシドニーのハーバーブリッジでPride Marchが行われました。主要パートナー(Major Partner)でもあるABCのニュースで、アンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)首相やペニー・ウォン(Penny Wong)外務大臣も参加しているようすも紹介されました(下の記事はThe Guardian)。

www.theguardian.com

World Prideはシドニーでの開催ですが、メルボルンでもその関連にふれることができます。例えば、私のアパートの近くにあるビルの回転扉がシンボルカラーで装飾されていました。

回転扉の装飾

また、サポートパートナー(Supporting Partner)であるアンダーアーマーのショップでも、ショーウィンドウが飾り付けられ、商品も展開されていました。

アンダーアーマーのディスプレイ

メルボルンでのLGBTQIA+への支援は、World Prideに留まりません。たとえば、メルボルン郊外のセントキルダには、Victorian Pride Centreがあり、人びとの活動拠点になっています。

pridecentre.org.au

また、1月から2月にかけて、Middsumma FestivalというLGBTQIA+の芸術や文化のための祭典が毎年、開催されています。

www.midsumma.org.au

これに合わせて、全豪オープン2023の1月27日は、AO Pride Dayと称して、会場内でさまざまなイベントが行われました。

配布されていたフラッグとともに石井さやか選手の試合を観戦

と、ここまで書いてきて、ふと思い出しました。私が所属するRMIT Universityの図書館で、以前、関連展示が行われていました。

図書館の展示

そして、よくよく調べてみると、大学では以前からこうした学生への支援を行っていました。RMIT Prideというイベントも毎年、行っているようです。恥ずかしながら、今思い起こしてみると、昨年の8月に、たしかに大学前で学生が活動しているところを見かけました。

www.rmit.edu.au

www.rmit.edu.au

図書館はまた、RMIT University Archivesに保存された関連資料の探し方ガイドを作成し、公開しています。

rmit.libguides.com

他大学のことはわかりませんが、学生支援をはじめ、コミュニティの多様性に合わせたサービスを展開していることに感銘を受けました。日本でも、Diversity, equity and inclusion(DE&I、DEI)が注目されるようになってきました。メルボルンという多様な人びとが集う都市で、それを実感する日々を過ごしています。