全豪オープンの予選に行ってきました

メルボルンでの1月のビッグイベントといえば、全豪オープンテニス(Australian Open)です。今年は、1月9日から予選が始まりました。本戦は16日からです。テニスのことはまったくの素人ですが、四大大会の一つでもある全豪オープンを体感すべく、今日11日(予選2回戦)に応援に行ってきました。

全豪オープンの会場のようす

とあるブログに、予選は無料と書いてあったのですが、会場に着くとチケットを持っているかと尋ねられました。今年は10ドルかかるようです。入口近くのチケットブースでチケットを購入し(ただしカードのみ)、いざ会場へ。

予選は10時から始まり、複数の会場で同時並行して行われます。私は、第12コートで行われた日比野菜緒選手の試合に行きました。

会場は思いの外小さく、観客席は100席ほどでしょうか。このコートには日除けも何もないので、太陽に照らされながらの観戦です。

第1セットを危なげなく獲得した日比野選手でしたが、セット終了後に相手のMirjam Bjorklund選手が医務室かどこかへ行って戻ってきた(足にテーピーングを巻いていました)直後の第2セットは、Bjorklund選手のペースとなりました。試合が進むにつれて調子をあげてきたBjorklund選手が第2セットをとりました。第3セットもどちらかと言えばBjorklund選手ペースでしたが、日比野選手も粘りを見せタイブレークとなりました。タイブレークではBjorklund選手のミスも重なり、日比野選手が予選決勝に進出しました。この暑い中、すばらしい試合でした。ありがとうございました&お疲れ様でした&おめでとうございます! 明日も体調を整えて、本戦に向けて臨んでもらいたいですね。

試合後のディスプレイ(小さくてごめんなさい)

ところで今回初めて、こんなに間近でプロのテニスの試合を観戦しました。技術や迫力はもちろんですが、予選ということもあり、私がテレビで見るテニスの大会とはだいぶ印象が異なりました。

例えば、先ほども記したとおり観客席はごくわずかです。周りには別のコートもあり、同時並行して行われるので、観客の歓声に加え、審判の判定も聞こえてきます。声の大きな審判では、スピーカーをとおして結構な大きさの声が響きます。全豪オープンの会場のすぐ脇には電車が走っていますし、フリーウェイにつづく幹線道路もあります。時折、遊覧用のヘリコプターも飛んできます。さらに、コート脇の通りは会場の中の言わば幹線道路のようなものでしたので、試合や練習に向かう選手も通ります。私には誰が誰であるかわかりませんでしたが、有名な選手が通ると、みんながその選手を取り囲んだり、写真を撮ったり、サインを求めたりしていました。そして炎天下のこの暑さです。非常に大きな集中力が求められることを目の当たりにしました。

もう1つ気づいたのは、新しいボールに取り替えられた直後のプレーです。ちょうど日比野選手のサービスゲーム直前にボールが新しくなったのですが、サーブでいくつかのミスが出ました。先ほどまで使っていたボールとは、明らかに感触が違うのでしょうね。テニスをご存知の方であれば、当たり前のことだとは思いますが、こうして間近で観戦することで、私にとってはいろいろな発見がありました。その場にいる、そして感じるって、やはり大切ですね。

最後に、これから全豪オープンにいらっしゃる方へのアドバイスです。

とにかく暑いです。暑さ対策と太陽対策を万全に。水は必須ですが、会場には給水所もあるので、小さめの水筒を持っていってこまめに補給するとよいと思います。私は、こちらのお水を飲んでもまったく問題ありませんでした。帽子も必要ですし、それ以外に太陽光を遮るものがあるとよいです。私は長袖シャツで行きましたが、さらに長袖の夏用フーディー(白)を持っていき、日傘代わりに使いました。それでもなお、足(デニム)には日光が降り注いだため、タオルをその上に乗せました。いろいろと工夫するとよいと思います。扇子をお持ちの観客の方もいらっしゃいました。正解です。

会場内にはレストランやお食事を提供するお店も出ていますが、きっと混雑するでしょう。なにか持っていくか、計画を立てるなどしたほうがよいと思いました(予選時はほとんどが文字どおり準備中でした)。塩飴やタブレットなど、塩分を補給できるものを持っていけばよかったと後悔しました。おすすめです。

少し長くなりましたが、どなたかのお役に立てたら幸いです。

追記 本当は日比野選手の試合後に仕事に行く予定でしたが、とても楽しかったので、予定を変更し(ていいのかしら)、英国のYuriko Miyazaki選手、野口莉央選手、杉田祐一選手の試合も観戦しました。Miyazaki選手は韓国のSu Jeong Jang選手と対戦し勝利しました。お二人ともパワーヒッターですごい迫力でした。野口選手、杉田選手は残念ながら予選2回戦敗退となりました。お二人の相手も強力なサービスを打つ選手でしたが、それにきちんと対応するお二人の技術や能力に感銘を受けました。あらためて拍手を送りたいです。今日はお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。