メルボルンの電動キックボード
先日、NHKのニュースで、2023年7月から電動キックボードの交通ルールが変更され、16歳以上であれば免許不要で運転できると報道されました。
こちらメルボルンでも、電動キックボード(e-scooter)に乗っている人をよく見かけます。ところが、この電動キックボードは現在、地域を限定した試行実験中であることを昨日22日のニュースで知りました。
メルボルン市のウェブサイトによれば、実験は2022年2月から1年間の予定で、その結果をもとに本格的に利用できるようにするかどうか判断するようです。
ビクトリア州の道路を管轄するVicRoadsによれば、試行実験はメルボルン市、ヤラ市、ポートフィリップ市、そしてバララット市の4市で行われています。メルボルン市、ヤラ市、ポートフィリップ市はメルボルンの中心とその周辺の地域です。
興味深いのは、実験地域をどう限定するかです。試行実験に参加するRACVは、geofencingという技術を用いて制御していると説明しています。電動キックボードに内蔵されているGPS機能によって、実験地域を越えると自動的に電源が切れるしくみのようです。この技術を用いて、減速すべき地域で自動的に速度を落としたり、走行のデータを得たりなどしているようです。
先のABCのウェブニュースを読むと、いくつかの交通違反があるものの、車に代わる新たな通勤の足になるなど利点も多く、ビクトリア州では導入に前向きのようです。個人的には少し怖さがぬぐえませんが、市民の間では浸透していっているようです。