サイバー攻撃

日本では大阪市内の病院に対するサイバー攻撃が話題になっていますが、こちらでも最近、2件のサイバー攻撃が国内で大きな波紋を呼んでいます。OptusとMedibankの2社に対するサイバー攻撃です。

Optusは、国内2位の通信事業者です。2022年9月22日に同社からサイバー攻撃を受け、個人情報が流出したことが公表されました。

www.optus.com.au

その中で、流出したと想定される情報は、名前、生年月日、電話番号、電子メールアドレスとのことでした。一部、住所、運転免許証やパスポート番号などが流出した可能性もあるとのことです。

このニュースを聞いたのはたまたま日本に一時帰国していたときだったのですが、びっくりしました。なにせ、こちら(オーストラリア)で使っている通信会社がこのOptusだったからです。

幸い、これまでのところ特段の被害(というか何らかのできごと)はありません。が、関連する事件は起きているようです。最近では11月8日に、シドニー在住の10代の人が流出した情報を使って恐喝して逮捕されたと報じられていました。

www.abc.net.au

もう1つのMedibankは、民間の大手保険会社です。ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けました。身代金要求の期限は昨日9日で、それを過ぎたのち、顧客情報がダークウェブに公開されていることを確認した、と朝のニュースが報じていました。

www.abc.net.au

いずれも規模の大きな企業だけに、影響は甚大です。ロイターは、その要因の1つとして人材不足があると報じています。

jp.reuters.com

人材不足は情報通信分野に限りません。新型コロナウイルス感染症が収まりつつある中、飲食店では店を開けたくても従業員が確保できなかったり、ワーキングホリデーでオーストラリアを訪れる人々が減少した結果、農作物の収穫ができないなどの悪影響がニュースで紹介されています。労働力不足は、これらの業種に限らないでしょう。

労働力不足は日本も同じですね。ただ大きく異なるのは賃金の差です。先日も、日本のどこの局かは失念しましたが、オーストラリアのカフェの時給が3,000円近くなので、こちらで就職するという方を紹介していました。次のような記事もありました。

news.yahoo.co.jp

さらに最近では、円安の影響で外国人技能実習生の給料が目減りし、帰国する人が増えているという報道も耳にしました。世界の国々が、地域が、人々が密接に絡み合っているのだなぁと実感します。

サイバー攻撃からだいぶ離れた話題に来てしまいましたが、私の仕事にも関連するトピックだなとあらためて感じました。